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「上野駅の幕間(まくあい)」本橋成一写真展



ドキュメンタリーの写真家、映画監督である本橋成一さんの「上野駅の幕間」という写真展を品川のキャノンギャラリーSで観て来ました。1970年代後半の上野駅が舞台になっている写真展。会場で壁面に掛った写真に囲まれているとまるでその時代の上野駅構内にいるようでした。乗客は乗車まで待つ時間を駅の中に新聞紙を敷き、座って弁当を食べたり、お酒まで飲んでしまう場所だった。それを許していた時代が懐かしい。当時本橋さんも駅をひとつの広場と考え、弁当を持参して撮影していたそうです。期待に胸膨らませる修学旅行生。おみやげを沢山持っての帰省のおじさん。数々の男女の出迎え見送りの舞台でもあったことが写真から分かります。忙しく慌ただしく通過するだけの現在の駅の風景と違い、今は失われてしまった「場の大きな度量」のようなものを感じます。帰り際に会場の外から撮った本橋さんの作品の上に偶然にも、現在の品川駅界隈の風景が重なって写り込んでいた。
署名/笹川
| from sasa | 20:39 | comments(0) | - |
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